サラリーマンは気楽な稼業と~
昭和の高度成長時代にはそんな歌が流行っていたようです。
しかしこの令和の時代にサラリーマンは気楽な稼業でしょうか?
会社員であれば上司の指示はいわば業務命令です。
やらないという選択肢はコンプライアンスに抵触しない限りはやらなければなりません。
それに社内でのドロドロの人間関係や売上へのプレッシャーはもちろん自分の意志で何かを決めることなど若手社員には夢の世界です。
これでも気楽な稼業なんでしょうか??
最近友達がなにやらフリーランスという立場になったようです。
何やら好きな時間に起きて好きな所で仕事をして嫌な上司の指示も会議もないとか…
なんかすごくいい働き方ですよね?
フリーランス(個人事業主)やギグワーク(単発的な業務で生計を立てている人)とはどのような存在なのでしょうか?
フリーランスの方がよほど気楽な稼業じゃん…と思いませんか?
さて、フリーランスとは気楽な稼業なのでしょうか?
改めて比べてみましょう。
会社員とフリーランスのメリットを比較する
昭和の時代には会社員以外といえばいわゆる経営者か自営業(職人や店主)などがほとんどでした。
今のようにPC1つで仕事が出来るなんて時代ではなく、自営で仕事をするには資材や機材に大きな資本が必要でした。
ネットで世界に発信するというような事も出来ず、宣伝広告などでも大きな出費が必要でした。
まさに人生を賭けた独立と言っても過言ではありませんでした。
昭和の時代は独立することを「脱サラ」(だつさら)といい、サラリーマンを脱するという字です
となりのご主人脱サラしたらしいよ… 脱サラ失敗したらしいよ… など昭和のご近所の奥様方の井戸端会議などで話されたものです。
それに比べれば当時の会社員が「気楽」と言われるのも納得かもしれません。が
「脱する」って言葉、会社員もいいけど独立してやってこ…というような軽い言葉には聞こえません。
「脱」という言葉の意味通り追い詰められて仕方がなく会社を逃げ出すようなニュアンスに聞こえます。
今の様にハラスメントなどという概念が無かった時代。
会社によっては暴言や暴力などを振るう上司も多くいた事でしょう。
サラリーマンという職業も当時から決して気楽ではなかったようですね。
会社員のメリットとは?
それでは会社員のメリットと言うと何があげられるでしょうか?
皆さんは会社員の方がほとんどかと思いますのでわかるかと思いますが…
真っ先に来るのが「安定している」という事に尽きるという事ではないでしょうか…
そのほかのいくつかメリットを挙げてみましょう。
・有給休暇や労災などの制度があり働くことが一時的にできなくなっても生活の保障がある。
・保険や福利厚生や各種補助制度などお給料以外でも生活の補助がある。
・会社に勤めているという社会的信用がある。
・様々な法律で身分が守られている(合法的な理由が無く一方的に解雇できない)
皆さんは会社員として働いていて意識していないかもしれませんが、会社員である限り社会的な信用度も含め抜群の身分保障があります。
ローンやクレジットカードを作る際にフリーランスだと安定した収入とはみなされない事が多く、一定の売上高が無いとなかなか審査に通らないのが実情です。
これは会社員でずっと働いていると当たり前の様に思ってしまいますが、会社員とは世間には守られている存在なのです。
フリーランスのメリットは(会社員以外・経営者など)
ここまで見てみると会社員の「安定感」には驚きますが一方フリーランスのメリットとは何でしょうか?
ネット環境の発達や法人に対する資本金の緩和など一時は起業ブームやノマドワーカーなどで以前よりぐんと起業のハードルは下がっています。
メリットでおそらく真っ先に来るのが「自由」が有るという事に尽きるのではないでしょうか?
そのほかのメリットを挙げてみましょう。
・やりたい仕事を原則選べる
・原則上司という存在はおらず管理監督されることはない。
・社内調整や気配りゴマすりなど一切必要ない。
・やればやっただけ自分の報酬が増える。
サラリーマン対フリーランスどちらのメリットを選ぶか?
会社員とフリーランスのデメリットは?
会社員のデメリットは?
・上司が合わなかったり部下が反抗的だと地獄。
・上の指示がころころ変わって何がしたいのかわからない…
・どんなに頑張っても仕事していないおじさんやダメ同僚と給料が一緒もしくは下。
・変な規定やルールが横行しいちいち面倒くさい。
・調整や根回しなど社内政治に神経を使う。
なんでもそうですが、自由の裏には「自己責任」があります。
皆さんも人事異動は何回か経験したことがあるでしょう。そのたびに色々な理由を告げられると思いますが、おそらくキャリアップの為だ、あっちで欠員が出て困っているだのまあいい感じで言われて異動するのではないかと思います。まあほとんど[…]
フリーランスのデメリットは?
・社会的信用が低い(収入の不安定さから)
・社会保険料などの負担が会社員より大きい
・すべて自分で行わなければならない(営業・経理など)
・仕事の責任(損害など)はすべて自分で負う
動物園会社員と野生フリーランス
結局どちらがいいのか?
会社員→フリーランスなら相当の準備を
・勤めている会社に独立後に仕事をもらえるように交渉する。
・フリーランスのスタート数か月後は収入がほぼ無いので数か月分の生活費は確保しておく。
・社内で上位に入れるような技術やスキルを学んでおく
・ギグワーク用のサイトなどに登録しておく。
会社員でもずっと安定ではない
うーん、フリーランスなんて収入が安定しないし、社会的信用もないし有休もないし無理!
稼げなかったら路頭に迷っちゃうし、ローンも組みにくいし絶対にやだ!
会社員の方が気楽だし、嫌味な上司を我慢すればなんとかやっていけるから俺は断然会社員だね!!
と会社員で安心し切って過ごしていると…
会社だって無くなる事はあるのです。ですよね…
無くならなくてもこのご時世リストラ・早期退職・未経験の仕事への配置換え・不本意な土地の転勤などリスクが無いわけはありません。
そうやって会社員の皆さんが何の準備もなく野生に放たれた時に果たして食い扶持を維持できるのか?
そうならないために、更にゴマすりや忖度やしたくもない仕事を必死にやらなければいけない事にもなりかねません。
会社に生殺与奪の権利を握られて逃げるに逃げられないという精神的に追い詰められることの無い様に会社員と言えども会社に安住せずにスキルアップをすることはとても大切です。
また、いざという時の為に貯金もしておきましょう。
さて、本当にこの会社は色々やってくれて大変ながらも刺激の多い日々でした。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.nobilife.com/1216/] […]
まとめ
・動物園の中のサラリーマンと野生の中のフリーランス
・社会的信用度が高いサラリーマンと低いフリーランス(融資など)
・フリーランスはあなたとあなたの技術が商品である
・フリーランスには準備を
・会社員だからと言ってずっと安定しているわけではない
あなたはこのタイトルからご覧になっているという事は会社が合わないと思っているのですね?え?不満は無い?それは幸せですがまだ不満が許容範囲なのでしょう?しかし100%不満が無い人はさすがにいないと思います。実は若手の退[…]