みなさんも仕事をしていれば失敗することは往々にしてあるでしょう。
私も今までのサラリーマン生活で本当に数多くの失敗をしてきました。
どちらかというとここでは書けないシャレにならないような失敗の方が多いかもしれません。
自分でもなんでこんなことになったのかい未だにわからない思い出をお話します
いまだにネタ?と言われますが、事実です。
お疲れのところかと思いますがよろしければ読んで「こいつマジアホ」とおもっていただければ幸いです。
ある出張で靴を間違えて履いていったおっさんのドキュメントです。
九州へ新店出張なんて楽しいものではない
当時は写真店の商品企画部に勤務し、新店が出来るとちょくちょく陳列応援などに行っていました。
今回の日程は熊本~大分の新店応援の1週間の出張です。
いいなー楽しそう… と思われるかもしれませんが思ったよりプレッシャーです
特に九州などの遠隔地は、現地の事業部の人自体が旅行気分で出張に来やがって…と思われやすく
こういうクレームを私たちの上長に入れられたら大変ですので余計にちゃんとやらないといけないというプレッシャーが半端なく
交通費も1人10万近くを使うので無駄でもできず皆さんが思うほど楽しいものではありません。
何かと「本社様~」と揶揄され、ちょっとでも力を抜くと「遊んでる」などと陰口をたたかれません。
特に当時の会社の九州事業部は東京本社から遠く、事業部長を中心としたまさに「王国」を築いており本部への敵対心が強いのです。
やばい!遅刻する!
さて、今日から1週間の出張
熊本の菊陽町という所にある新店に2日間間に移動日(有給)を1日入れて3日間は大分市の新店です。
今回こちらから連れていくのは先月商品企画に配属になった後輩O君で金沢の店舗から異動してきました。
関東住まいは人生で初めての経験らしく「東京って雑誌の中の人みたいな人しかいないと思ってた」と言ってしまうような初々しさ
そんな後輩にだらけた姿と見せるわけにもいかず、ましてや戻ってから現地からのクレームを食らったとなっては目も当てられません。
とにかく今回の出張の嫌さ加減は他の出張と比になりません、敵地に乗り込むのですから・・・
さて当日、忘れ物を何度も確かめて家を出て駅へ向かいます。
小走りになりながら、ふと気になりカバンの中を見たもののもっていくはずの販促物がありません。
やべ、自宅の机の上だ!!
気付いた瞬間急いで家へ引き返し忘れた荷物を取りに行きます。
今考えればここで忘れ物を取りに行った事がこの悲劇の始まりと言っても過言ではありません。
無事荷物を取り靴を履きアパートを出て無我夢中で駅へダッシュ!
羽田空港についてチェックイン、O君とも合流し無事羽田から出発一路熊本へ
間に合った事でほっとしたのが優先、つかれたものの体には何の違和感もありませんでした。
一息し足元を見ると…
新店は熊本空港から車で約30分ほど、場所は新しいショッピングセンターです
どの売り場も陳列に急ピッチ、私達も本社が怠けていると言われない様に頑張ります。
いや、ほとんど相手にされていないという方が正解かもしれません。
九州の事業部の人達があまり口を聞いてくれません。。
そんなこんなで、そろそろ1日も終わり、夕方には上司の本部長が熊本に到着し九州事業部と会食の予定
一息ついて飲み物を買いに行こうと自販機でお茶を買ってしゃがんでふと足元を見ると…
なんじゃこりゃ~
左が革靴、右がスニーカー
えええええ、マジで!!
なんで今まで気づかなかったのか…
これで、俺は、俺は、千葉から熊本まで千数百キロを移動してきて来てここで平然と仕事をしていたのか?
俺は足元を見ていない人間なんだ。
ここであるクズ野郎らしいある思いが沸き上がってきます。。
こんな姿で誰も気づかなかったのか?
おい、後輩!と完全に人のせいにしている自分がいます。
しかしこんな格好を知ってしまった以上普通にできるはずがなく、皆の元へ戻ることがなかなかできません
どうしよどうしよどうしよ…
人間って知らない方がいい事ってあるんですね。
しらなくて自信を持っていれば何も言われないんですね…
ここまで千何数百キロを移動して1日堂々と仕事をしていたのにも関わらず休憩室の自販機から自分の店舗に戻る約数十メートルの距離が恥ずかしくて歩けません。
ええ、知ってましたけど
もじもじしながら店舗に戻っていきます。
なんと、自店売り場の横が「靴売場」
やった!と思いたいところですが開店前の店舗で販売はしていません。
私は万引き犯は小売出身としては許しがたいのですが、この時ほど万引き犯に情を移したことはなかったでしょう。
まあ取るわけには行きません。
仕方がないので後輩を店の端からおいでおいでと呼びます。
彼はここで放った一言
信じられへんわ!!
ここから苦難の連続
さて、初日の陳列作業が終わり、九州の現地の方々はとっとと帰宅
本部の人間だけで電車で帰ります。
この町に靴屋はかなり大きい国道までいかないと無いらしく、よそ者の足では車が無いと行けないらしい。
あきらめて明日現地の買い出しの際に連れて行ってもらう事にして、今日だけは我慢するしかありません。
なんとか足元を誰にも見られないようにして耐えるしかありません。
電車に乗っても、たとえガラガラでも、座って向かい側から足元を見られてはいけません。
1人だけ立っています。
早く熊本市内のホテルに帰らなくては…
ここで本部長が一言
せっかく熊本来たんやから馬刺し食おうや!
まあ、座ってるだけならいいか、馬刺し♪
店員さんが混乱する
そして店に到着
まさかの座敷…
皆が上がり終わって仲居さんが靴をそろえてくれます。
仲居さんが「あれ…??」と頭が混乱しています
この靴…とこの靴… があれ、どこかしら…
本部長が仲居さんに「こいつです!このアホが靴間違えよったんですわ!」
仲居さん微妙な顔… 九州の方は笑ったら申し訳ないと思ってるんですね。
そんなこんなで熊本の夜は更けていきました。
次の日、ようやく靴を買う
そして開けて次の日、できるだけ堂々とモジモジのバランスを取りながら
店舗へ向かいました。
なんかもうこのころにはこれでも「あり」なのではないかという清々しさ。
もう頭のねじがぶっ飛んだのでしょうね。
車で来ていた現地事業部の人の車に乗せられて、靴屋に寄ってもらい靴を借りて新しい靴を購入!
なんでしょうね一言で言えば
「なんでもないような事が幸せだったと思う!」
普通に外を歩けるという何でもないことが幸せなんです。
「私の両足、同じ靴なの!見て!」
「幸せ」って相対的なものですね。
このおかげで、普通に外を歩けることが楽しくて、この後の憂鬱だった出張が楽しかったのを覚えています。
なぜこういう事が起こるのか?
こんなことはまとめていく必要もありませんがなんでこのような事が起こったのでしょうか?
・左右の足の感触の違いに気づきにくい
確認不足!に尽きる!
あとこれが一番の得た教訓です。
失敗=自分のクセを知り自己を見直すチャンス!です
↑ ただうっかりしているだけです
みなさんも色々失敗することがあると思いますが、何かをつかみ?とりましょうね