いわゆる店舗という場所で勤務しているのであれば「店長」というのは1つの目標
雇われでもなんでも店の規模にかかわらず「店長」というのは一国一城の主であります
ただ、その分責任も多く、プレッシャーを日々感じながら働いていることでしょうね。
オーナー店長も、すべての責任を抱え込まなければいけませんし、雇われの店長といえども責任と何と言っても
「異動」があります。
特に前任店長が優秀だった場合や、オープンからずっと前任の店長だったりする場合は
変わったことにより本当に比較される事が多くなるかもわかりません。
今回は初めて雇われサラリーマン店長になった1人の社員の試練(体験を)を紹介します
しかも半年前に新入社員として研修してもらった店です。
しかも新店から初めての店長交代が半年前にろくに仕事ができずに呆れられていた新入社員ですよ。
店の皆には不憫ですが、私にとっても申し訳ない気持ちでいっぱいな訳ですよ。
さあ、どうしていくのでしょうか?
パートさんがいる職場にいるとよくありがちなのが、若手社員とパートさんの対立ですね中途入社出来た私は、パートさんのいる職場が初めてです。私もバイトをしていたころは、出来ない社員に厳しい目を向けていたものです。まさか自分がそんな[…]
小売社員の一番つらい、いきなり無視の洗礼
私にだってわかってましたよ。
嫌がられるだろうというのはね、そりゃそうでしょう。
今回前任のO店長の異動に伴って、店長の上のエリアマネージャの強い推しで今回の異動がきまったそうですが、私だっていやですよこんな売り上げのある店舗を半年で任されるなんて辛すぎです。
しかもO店長は開店からずっといた初代店長です。
店舗の皆にとっても初めての店長交代、それはそれで余計に構えているはずですよ。
実力で栄転なんていったらかっこいいでしょうけど、エリアマネージャーとかなり気が合ったのが原因だと思います。
お互いお調子者でかなり意気投合してましたからね。
そう考えると上司と気が合うことは、決して損ではないですね。
もちろん私は特にブロック長に取り入ったわけでもなく普通にお調子者同士で意気投合しただけですよ。
まさかこんなことになるなんて…
さて、八千代店の若い衆や癖のある彼とようやく意気投合してプライベートでも遊ぶようになった矢先に残念ですが、異動が多いのは小売りの宿命。
まあまあ適当に送ってもらって、半年前に初めて走って飛び込んだ店に再び乗り込むのです。
店舗の構成は店長(私)新入社員 ベテランパート2名 アルバイトが十数名(覚えてない)
売上は店舗数500店舗中東日本1位全国3位の店舗です。
普通こんな店に小売未経験で半年の中途社員配属しますか?
この会社の上司と人事はおかしい人だらけです。
面接に遅刻、初日に遅刻、入社半年の新入りを… よほど人不足なのかね。
まあ、とにかく出勤するしかない訳ですよ。
そして着任初日…
店頭で深呼吸気持ちアゲてとびっきりのひきつった笑顔で
おはっようございます~ 今日からお世話になりますよろしくお願いします(一礼)
ベテランパートのS木さん、こっちをみて無言で会釈すぐ持ち場に戻ってしまいました。
おそらく他の皆もS木さんに根回しされているのでしょう。
よそよそしさが全開です。
これから起こる孤独の日々を予想することは誰にでもできたことでしょう。
O店長はあとはよろしく~ 君なら大丈夫だと!と棒読みで去っていき、孤独な日々がはじまったのです。
店長としての苦悩の日々
ここからはしんどい日々がはじまります。
オペレーションだってカメラ・写真の知識もパートさんにすら勝てませんよ。
しかも私の部下はほぼ全員年上の先輩、やり方だって前任のO店長のオペレーションがすべてです。
小売の社員を経験したことならわかるかと思いますが、この状態から全幅の信頼がおける店長に一気に登っていかなければなりません。
同期や他の店長仲間もパートさんとの確執で悩んでいる店長がいます。
ただ、小売りでしんどいパートさんがいる店は本当に辛い思いをするはずですが、いわゆるそれが小売社員の登竜門というやつです。
でも初めての私にはここでやっていけるのだろうか?という絶望にも似た感情が浮かびます。
ど、どうすればいいんだ…
悩んでも悩んでも答えは出てきません。
ただ、店長としては威厳を持たないといけないと思いました。
S木さんはぼそっつと聞こえるように嫌味を言ってきますが「頼りにならないのよね。あの人ほんとに…」とを言っているのを耳にしたからです。
威厳を持とうとしてますます孤立する
「そうだ、店長なんだから頼りにされるように、店長らしくしていこう!」
店長=威張る
うーん、今考えると実に安直な考えです。
未経験者にありがちな勘違い
こうして店長という権力を手に入れ威張り始めた新米店長はもうこんな些細なことまで言い合いになります。
これやっとかないとお客様が来る時間に間に合わないでしょ!
あのー 店長として指示してるんですが?
ほんとにO店長の時の方がよかったわ! もう!
いえいえ、指示する方だってガクブルですよ。
まがりなりもパートさんとは言え、社歴も作業の速さも年も全然上ですからね。
ただ、この当時はこうやって店長らしく指示することが「頼られる」ってことだった勘違いしていました。
この対応、お分かりかと思いますが完全に逆効果ですよね。
当時はまったくわからず、結果はお分かりのとおり関係性は悪化していくばかりでした。
もう終始何をしても、社員を含めパートさん達みんながS木さんと同じような態度をとるようになってきました。
今考えるとこれでは当たり前だと普通に理解できるのですが、当時はどうしていいのかわからず途方に暮れてしまいました。
理解を示してくれるのは、学生バイトの数人です。
「店長も大変っすよね~」とか「俺もS木さんによく言われるんですよ、うるさくて嫌なんで何とかしてくださいよ店長」という反S木派の若者ども
こっちが何とかしたいわ
もう完全に外様です、この店の実権はS木さんが擁立する社員にほぼ集約されつつあり、私は何をしても陰で文句を言われる存在になっていき完全に孤立してしまいました。。。
孤立の中上司の理解だけが唯一の救い
今思い出しても大変でしたが、このようにパートさんと対立して対応を間違って挫折していく若手社員て意外と多いように思えます。
ここが小売店長または新入社員の最初の関門なのかなと思います。
私の場合も例外ではなくこの関門を突破できそうもないのかなとくじけかけました。
しかしちゃんと私にも味方がいました。
私をこの店の店長に推薦したエリアマネージャー(上司)です。
私の事は一事が万事文句としてエリアマネージャーに報告されていたようです。
巡回で来られた時にも社員やS木さんに呼び出されてましたから。
きっと私の文句を言われていることはわかってましたよ。でも、エリアマネージャーは私の文句全部跳ね返してくれていたようです。
涙
これがなければまた転職活動をしていたのでしょうかね、エリアマネージャーはいつもいつも気にすることはないと私を励ましてくれました。
そしてこう言ったのです。
なるほど、胸のつかえが降りた気がしましたが、じゃあどうすればいいのでしょうか?と聞きました。
信用?
そうだ、文句ばかりを言ってはいるけど、信用されないといけなんだな・・・・
そうか… 信用だ、俺は信用されていなんだ。その時ようやく一筋の光が見えた気がしました。
まとめ
役職=威張るためでの権威ではない。
さて、ブロック長のありがたい忠告に目覚めたのです。
どう信用を回復していったのか
次に続きます!
前回、入社半年にして研修でお世話になった店舗へ店長になって返り咲きました。いくらパートさんとは言え、半年前に新人として色々お世話になった方々です。店舗へ配属されたばかりの私に冷たく当たってきます。店長らしさを見せようと「威張る」[…]