あなたは上司に耐えられず、その上の上司または人事に相談したことはありますか?
組織の中の一員として、これはとても勇気のいる事です。
人事などは、おそらくホットライン的なものもある会社などもあるでしょうがこれも本当に上司の耳に入らないのか?
というのがいまいち信じられないというのが本音ではないでしょうか?
ただ、本気で腹が立ったり、本当にやってれらない! と限界まで来たら、嚙みつくか無言で退職届を出すのではないでしょうか?
店が落ち着いてきたら異動というのはこの会社がずっと続けてきた悪しき伝統ですが、またしてもこのパターンです。
私はこの店で、あまりにも頭に来すぎてホットラインどころか社長あての手紙をしたためてFAXしてしまいました。
ただ今度の店は、ろくに機械も動かないような最悪の店舗だったのです。
あまりにもお客様に申し訳ないです。
もう、クビになろうがどうなろうがそんなことはどうでもよかったのです。
店長がアルバイトを決める時の基準って案外どの業種でも似ていると思います。ただ、店長として合う合わないというのがあり、ある程度長く1つの店を任されていればその人のカラーが従業員に色濃く出てきます。この店長にしてこのバイトあり…みた[…]
ここで異動?
またかよ…
もう、ようやく落ち着いてきたのに…今度はどこなんですか?
はあ?
何回目のはあ?です。で私が行けと? もう何回目の都合のいい異動なのでしょうか?
さすがにいいように使われているのではないかと思い始めました。
ただ、前店長も後任に私を指名して去っていたとのこと、なんとも都合のいい話なのか、ただ新業態自体まだできる店長がいない。
品川店は新業態店舗の中でもさらにステップを上げた大手メーカーとコラボした店舗です。
大手メーカーの新プリント機種を無料で提供いただきフィールドテストを行いメーカーに定期的にレポートをフィードバックする役をここの店長には与えられています。
ごめんなさい、横文字で言いましたが要するにまあ実験君です。
渋っているとエリマネが一言
なんですと? 都会人になれるじゃん。
これで異動に納得です。
亀戸にちょうど1年いたことになりますがまた異動です。
店舗が落ち着くと異動の繰り返し…さすがに厳しいです。
とんでもない機械に幻滅、営業もおぼつかない
会社という性質上「辞令」というのは命令なわけで拒否することは特段の事情がない限り断ることはできません。
ただ東京都内にはエリマネの生意気だから都内はダメという理由で川崎へ引っ越しです。
品川店のメンバーはおとなしめですが、素直でいい子達ばかりです。
お客様も亀戸のいわゆる下町的な感じの荒っぽいお年寄りなど一切いません、オフィスビルの1階にある店舗だけあって大企業の社員の方が多く社会的な常識をかなりわきまえている方々です。
ただ一つだけ大きな問題があるとすればプリント機がろくに動きません。
ただでさえプリントスピードが遅く、画像精度も良くない上読み込みで止まる、印画紙が搬送で詰まるで40分仕上げが7時間仕上げになっていました。
店のメンバーも慣れたものです。
またお客様も朝出勤時に出して退勤時に取りに来るお客様が多く客層に助けられている状態です。
ただそれだけではなくこの店舗の最大の問題といえば
お客様の撮影データが消えるのです。
最近はお客様からのデータはお店側の端末でコピーしてからお預かりしますが当時はメディアごと預かっていました、
「バックアップをおとりください」と書いてあっても、まさかと思いますよね。
そうです、そのまさかが頻繁に起こるのです。
そのため店頭にでかでかと「バックアップをおとりください」と他店ではないような注意書き(免責)貼られています。
そうです。
赴任してからの私の仕事はお客様に謝罪し続けることでした。
適宜メーカーに機械のバージョンアップや報告を上げても一向に改善しません。
またPCを中心をした機械の為、ブレが大きく毎回何らかのトラブルを抱えています。
これが亀戸のお店ならどうなるのか考えるだけでも怖いです。
お店のメンバーもよく謝罪だらけで続いています。もうお客様とメンバーに申し訳なくなってきました。
また、閉店後も機械の整備の立ち合いで残されるのですが、メーカーさんと本社担当で談笑しながら機械をいじっているのを見るとお客様に謝罪し続けている現場の私はふつふつと怒りが湧いてきます。
本社に直訴怒りのFAX
本社担当にいくら窮状を伝えたところで流されてしまいます。
またエリマネもわからないのか本社との間に入っているからなのか、まあまあ…で終わり、周りの店長からも「大変だね~」で終わり、というか周りからはかわいそうに…という目で見られていたようです。
ある日の夜、1人で作業をしていてさすがにもう無理だなという決意をしました。
1人で退職届を書こうと紙とボールペンを用意、その前に一言言ってやろうと退職届を書く紙におもむろに社長あてに今の状況を書き始めました。
平店長が社長に直訴するなどとは前代未聞だったかもしれません。
A4の紙に5枚くらいびっしりと書いたでしょうか。
お客様に迷惑をかけている状況や機械の不調の改善がままならない状況。
従業員が我慢していることなどびっしりと書いてFAXで送って帰りました。
この時間なら本社担当が受け取って握りつぶすこともないでしょう。
最後に退職届を書いて家に帰りました。
エリマネ、部長、本社担当の顔をつぶしたな。
まあ終わりだからいいやと… むしろすっきりしました。
予想外の結果に
絶対に怒られる。そう思って出勤した次の日予想外の結果に。
社長から直々に電話があったのです。
「申し訳なかった、すぐ対応する」
レポートラインを完全に無視して怒りに任せて送ってしまったFAXが思わぬ展開になりました。
本社担当もさぞ怒りの電話がくるかと思いきや「直接言ってくれてある意味助かった」と。
なんだそれと思いましたが、まあ担当的に言えないしがらみもあったのでしょう。
機械の実験は終了し、実績のある機械に交換されました。
開発メーカーのテストも打ち切りです。
ただ、メーカーや上司や本社担当の顔色を見て我慢していたらお客様、お店のメンバー、私の心身にもダメージは相当の物だったと思います。
私は一か八かの賭けというよりもなによりもお店のメンバーを守りたいという一心でした。
前店長も苦悩して私と同じ道を選ぼうとしたのでしょう。
この後の商品企画部への異動もこの事件で見知られることになったことが大きかったようです。
まとめ
結果はこうなりましたが、会社に働いている以上理不尽なことは多くあります。
ただそれが限界であるならばちゃんと言うべきでしょう。
会社は星の数ほどあります。
会社に依存せず、主張すべきところはちゃんと主張しよう
気持ちが限界になってきたら正直に上司に、上司に言いにくければその上の上司や他部署の上司などに相談しましょう。逃げることは悪い事ではありません。会社がすべて正義ということはありません。
このFAXですべてが解決したかのように見えましたが、後で思わぬことになってしまうのです。
この数か月後半年も待たずまた異動です。
しかも移動先は店舗ではなく、本社商品企画部への異動でした。
品川店の店長として社長に機械や商品の事について改善点(ほとんど文句)を送り付けてしまった私社長は怒るどころか、すぐに店舗を改善してくれました。これでお客様へ顔向けできます。ただしかし本社商品企画部の異動が決まってしまいます。[…]