品川店の店長として社長に機械や商品の事について改善点(ほとんど文句)を送り付けてしまった私
社長は怒るどころか、すぐに店舗を改善してくれました。
これでお客様へ顔向けできます。
ただしかし本社商品企画部の異動が決まってしまいます。
なぜこんなことになったのか?
別に前向きな企画を考えてわけでもないのですが…
商品企画部の異動で周りの態度が変わる
動く機械に入れ替わり、ようやくお客様の約束が守れるようになりました。
本当に他の店であれば当たり前の事が当たり前にできなかったのですからこれだけでも本当にありがたい事です。
お客様もいい方ばかりだしメンバーも皆よく頑張ってくれるし機械はちゃんと動くしようやく落ち着いたと思ったらまたエリマネがやってきました。
品川に赴任して約7か月、異動の時期を過ぎたところで一安心したところでしたが…
はあ?
あまりもひどすぎる!
毎回毎回店が落ち着いたとたんに異動させるなんてもういじめにほかなりません。
もうこれ以上いいように使われるならやめようと思いました。
どうせ前回を社長にFAX送った時点で退職しようと思ってましたので
あなたは上司に耐えられず、その上の上司または人事に相談したことはありますか?組織の中の一員として、これはとても勇気のいる事です。人事などは、おそらくホットライン的なものもある会社などもあるでしょうがこれも本当に上司の耳に入らない[…]
ただ、いつものエリマネの様子がおかしいのです。
なんとなく首をひねっているというか、合点がいかなさそうというか…
いっそ思いっきり遠いところに転勤して、新天地で一人暮らしも悪くありません。
はあ 私が?これは驚きです。
まさか私が本社?
商品企画なんて言えば花形じゃないですか?
社内大学のMDコースだってそこを目指す人たちが何人も卒業しているじゃないですか??
しかも本社は新卒しか行けないと言われていました。
中途採用の私が行くなんてことはかつてなかった話です。
さてはいつも文句を言っていたからお前がやってみろって話になったのだろうと思いました。
いじめるかよ というかそこからの周りの変化にはもう嫌気がさしてきます。
いままで散々配属に運がないとか、そもそも同期にうそつかれて新業態店舗を転々とさせられて実験君とか言われてきたのに急に本社様本社様って、おまえどうやって本社に媚び売ったんだ?まで言われました。
正直嬉しいというか、店舗勤務から離れられることがほっとしました。アルバイトさんなどの人の問題にずっと悩まされてきましたから、自分都合でちゃんと休めることが嬉しかったのと、周りの店長に散々かわいそうといわれ続けてきたのでこれもなくなるなと思いました。
商品企画部の仕事
当時の商品企画部の仕事はこんな感じです、もっと細分化されている会社もあるでしょう
1.商品・原材料・資材の調達に伴う取引先との交渉、仕入れ、在庫管理
2.月度販促、売上計画に沿った商品の企画提案と周知
3.商品展開に伴う販促物・POPの展開指示
4.プライベートブランドの企画開発と展開
5.新業態の店舗メニュー開発と店舗展開
他に販売促進・商品調達・営業企画・マーケティングなどと細分化されているところもありますが、当社は規模的に上記の業務も兼ねていました。
いずれにせよ小売業の要の部署であることに違いはありません。
少し具体的に説明していきましょう(各社により細かい業務は異なりますのであくまでも一例として見てください)
商品・原材料・資材の調達に伴う取引先との交渉、仕入れ、在庫管理
当社商品の売れ数を細かくチェックし、いわゆる「定番商品」(店舗に必ず並べておくことがきまっている商品)の定期的な発注で品切れを防ぎます。
基本はDC(一括で店舗商品をストックしておく倉庫)に入れますが、ここの数字を細かくチェックして先を読むことが大事です。
取引先の生産計画もありますので取引先にフォーキャスト(予測)を提出して連携しておくことが大切です。
取引先との連携や商品の先読みが大事、外してしまうと欠品などで大きな売上ロスが発生します。
定番資材などを欠品させてしまうと店舗の運営自体に支障がでますので責任重大です。
またスポット商品(チラシなどで一時的に仕入れる商品)の交渉仕入れなども行います。
月度販促、売上計画に沿った商品の企画提案と周知
全社の売上や季節の指数を見て、話題の商品・売上の取れる商品などを調達します。
アンテナを高く張り取引先と親密な関係を築いていくことが大事です。
また、計画に沿ってそれに合う商品を企画し各地域営業部に周知します。
企画力、プレゼン力、取引先への交渉力すべてを駆使して店舗の売上向上のサポートをしてください。
また、各地域でも売れる商品が異なります、北海道と沖縄では異なります。
地域営業部のスポット所品の調達などの相談にも乗ります。
商品展開に伴う販促物・POPの展開指示
商品に色を添え魅力をアピールするのが、商品紹介にポスターやPOP(商品を紹介する広告・値札)です。
チェーンストアでは統一感を出すために、本社で一括で手配し、貼り付け場所もトータルで提案することが多いです。
その企画ももちろん行います。
プライベートブランドの企画開発と展開
プライベートブランド(自社開発商品)の企画開発を行います。
イオンさんのトップバリューなどが有名で自社開発した商品です。
自社でしか販売できませんが、自社のコンセプトに沿った商品を作れますし、ブランド分の価格、メーカーや取引先のマージンがなく、安価な商品の提供が可能です。
心配の品質ですが基本ブランド品と同じ工場の空き時間のラインなどを使用していますので安心です。
メーカーさんと1からフルオーダーで商品を作り上げていきますので商品開発力も身に付きます。
新業態の店舗メニュー開発と店舗展開
これは店舗開発という部署もありますが、新業態という商品開発に近い分野の場合は商品部門が主導するすることが多いです。
小売業の売上は、商品・サービス・接客の魅力で上げていくのと店舗を増やすことで上げ続けることはできますが時代の変化をとらえられなければあっという間に飽きられてしまいます。
そのためには常に新しい形態を準備しておかなければなりません。
まとめ
やちぞうのミッションは主に商品・原材料・資材の調達に伴う取引先との交渉、仕入れ、在庫管理と新業態の店舗メニュー開発と店舗展開です。
周りから見れば花形の仕事でしょう。
どうしたら商品企画の道に進めますか?
勉強って何をしておいたらいいですか?と社内の若い社員にも何度も聞かれましたが私は目指したわけでもなんでもありませんので。
こういいます。
理不尽でも目の前の与えられた仕事を真面目にやっておくこと、あとちゃんと自分の意見を持っておくことが大事です
社長に文句を送り付けてしまう様な強烈な我はいらないと思います…
ただ、この仕事はイメージでいうほどかっこいいものではありません。
次回からは商品企画での日々についてお伝えします。