豊洲の店の店長として着任してから半年の月日が経っていました。
本社商品部から豊洲店に異動してきて、店舗も落ち着いてきました。 [sitecard subtitle=前回記事 url=https://www.nobilife.com/1123/] […]
ほぼうつの症状も出なくなり、投薬も最低限までになりました。夜もよく眠れるようになり、昔は感情自体が一切わかなかった自分が、今ではアルバイトさんと店の裏で大笑いするほどの毎日。
しかしながら、この会社はゆっくリさせてなんてくれません。また異動の声が聞こえてきました。そしてその異動先はなんとまた本社。上司に大きな罪悪感を背負わせてしまっていたのです。
もし行けたらでいいんだけど、異動できるか?
豊洲の店は私の店長人生の中でも最高に楽しい店でした。
純新規の店ではあったものの、従業員の採用から商品選定や細かい仕組みづくりまで新しく私をはじめ店舗の皆で決めていけるという事、ある意味自分の作り上げたい店が新たにできるという事が凄く楽しかったのです。
いままで人の決めたことに対して疑わずにひたすら周りの顔色をうかがってきた人生なのでずっとここにいてもいいな…と思っていました。
新店は最初は大変です。従業員の皆が慣れるまでは休み自体もなかなか取れない日が続くでしょう。
ただ皆が慣れてしまえば一国一城の主となります。
本社ではバランスをとる毎日でした。これがどれだけ大変だったことか…
もし小売りで働いている方であれば、1回は新店の店長を目指してみることをお勧めします。
半年くらいたったころでしょうか?いつものように上司がやってきました
年賀状の数字もクリアしているし、さすが本社経験者だね。
ああ、本社の話された… ほめてもらっていても、気持ちはざわつくのです。
しかもリハビリって…店はリハビリ施設じゃないって
お店のみんなが頑張ってくれているからですよ。
もうはやく戻してくれって言われたよ。
またまた…あのね、私本社から出て行ったんですよ。実力不足で
今度遊びに行くって言っておいてください。
もういいですよ、本社の話は。。。でなんですか?
だから本社に召喚だよ、いけそう?
!! 何を言っているんですか? やめてくださいよ
それ本気の話ですか???
?正直動揺しています。まさかの本社への異動の話だったのです。
再度チャレンジしてみるべきか迷う
自ら実力不足と自覚し店舗への異動願いを出した経緯を知っているのでしょうか?
まさか戻ってこいと言われるとは夢にも思いませんでした。
また本社に戻ったら、追い詰められて病気が再発するかもしれない気持ちと再度新たな気持ちでチャレジしてみたいという思いが交錯します。
楽しい今と、必要としてくれる環境に戻るかどうかの2択です
上司は私にこう言いました。行きたくてもいけない人がいるのだから戻ったほうがいいと。
しかし、さすがに想定外過ぎて即答なんてとてもできません。
ちょっとまってもらっていいですか?
でも待ってもらうなんて、私は何様のつもりでしょうか…そう思うとこんな話が出てたこと自体が恨めしくなってきます。
戻ることに決めた
本当にどうするか迷いましたが、こういう話が出ること自体はありがたいです。本当なら実力不足でお断りすべきなのかもしれませんが、やはり再スタートを切りたい気持ちと必要としてくれるのであれば、その期待に応えたいという気持ちが強かったのです。
周りの同僚はなかなか厳しい事を言います。
悲しい発言もありましたが、そう思われても仕方がないと思いました、今までならそんなことを言われようものならしばらく気にして落ち込んでいましたが、意外とあっさり受け入れられることが出来ました。
ある意味周りの皆の「冷たさ」なのか「追い出し」なのか知りませんが、戻ることに決めました。
本社上司の想い
今回私の復帰話を強く推したのは本社時代の私の上司でした。私が病気になってしまったのは自分が部下へのケアが足らなかったからだと責任を感じていたようです。
私が店舗に行くといった時も、その希望をかなえてくれましたが、治ったら絶対に本社へ戻してリスタートさせようと考えていてくれていたようです。
これを知ったのは本社へ戻ってからでした。上司にもずいぶん迷惑をかけていたんだなと申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
自分が無理したことで上司にも知らず知らずのうちに迷惑をかけていたことに戻ってから気づきました
本当に申し訳ない事をしたと思いました。
本社に戻ったからには、今度は自分らしさをちゃんと発揮して無理せずやっていこうと誓いました。
部署は同じく商品企画部ですがネット販売の運営という比較的店舗業務に近いものでした。
これならやって行けそうです。
しかし本社に戻ってから、しばらくしてとんでもない事が起こりました。
上司に本社に呼び戻されまた新しい業務がはじまりました。本社に戻ってきたといっても、まだ全力で仕事に復帰できるだけの自信はとてもありません。会社に配慮してもらい、ネット店舗の店長を命ぜられました。本[…]