あなたは上司として部下に自信を持って指示出来ていますか?
指示はしているけど、自信があるかはちょっと…
その自身の根拠は?と言われてしまうと何も言えない…
と言う人が多いのではないでしょうか?
もちろんご自分が今まで経験してきた事であれば自信を持って指示出来るでしょう。
しかし管理職たるもの未経験の事を少ない情報から最適解を見いだし判断する事の方が断然多いはずです。
つまりどうなるかわからんものを判断しなければいけない事の方が多い!って事です。
だからある意味自信がないのは至極真っ当です。
つまり答えがわからない以上どれだけその判断に自信をもって根拠を言えるかだけです。
今回は悩めるやちぞうくんと自信を持った判断をするにはどうしたらよいか考えていきましょう。
判断に自信がある人の方が少ない
やちだくん、どうしたんだい?
そうか、でも部下や後輩にちゃんと自分の意志は言い切らないとね。
いわゆるかっこよく言うと「意思決定」だね。
管理職の仕事ってほぼ意思決定の繰り返しであり判断業務に尽きるっていっても過言ではないよ。
今回はそんなやちだくんに自信と根拠を持って部下に指示できる方法を考えていこう。
意思決定と自信のない上司の姿はこうだ
でもやちだくんみたいな悩みを持っている人は多いんだよ。
では意思決定力がないとどう困るのか上げてみよう。
やちだ君自身も自分の上司のあいまいな指示に混乱したことはなかったかな?
指示があいまいになる
自信をもって言い切れないと指示があいまいになってしまうんだ。
部下への指示でもこんな感じであいまいにしていないかな?
この前の報告書木曜中に出して下さい
⇒この前の報告書木曜にあると嬉しいな…
お客様に今から電話して
⇒お客様に今電話すると喜ばれると思うよ
一見それっぽく指示しているようだけどはっきりと指示しているわけではないよね。
これでは部下にとっては上司の指示?意見?感想?正直どうにでも取れてしまいます。
部下への気遣いか遠慮して言っている優しい上司ではあるけど、これでは少し頼りないね。
やちだくんも心当たりがあるんじゃないかな?
大体の部下は察してちゃんと動いてくれるでしょうが、これでは明確な意思を表しているとは言えませんね。
意地悪な言い方をすれば指示を受ける部下がやるかどうか判断させられる感じになっているよね?
ちょっとずるいかもしれません。
もしこれで部下が指示を聞いてくれず挙句の果てに「それって指示だったんですか?」と言われてしまったら叱れませんね。
部下がちゃんと察してくれてやってくれるからよかったんだ。
頼りがないと思われ部署の士気が下がる
「うちの上司が何を考えてるかよくわからない」
「うちの上司が会社の上層部にズバッと断ってくれないからうちの部署に仕事が振られまくる」
もう自信がない上司への愚痴のテンプレみたいな文章です。
こういう上司の元にいると部署自体があきらめのような雰囲気になってしまい、部下や後輩のやる気が無くなっていきます。こっちが頑張っても上司があれじゃ…と士気が下がってしまいます。
部下の動きがばらばらになる
指示があいまいだと、周りの取り方は変ってきます。
指示か感想か意見かが判別できなければ、指示と受け取れない人は動かないわけです。
指示を受けた側の主観になってしまいますので、皆やったりやらなかったりしてしまいます。
自分の仕事が遅くなる
人に意思をうまく伝えられなかったり、判断できないという事はつまり自分自身の事でもどうしようか決められないわけです。迷っているばかりで事が進まず、どんどん仕事が遅くなっていくわけです。
部下も自分も残業が増える
決められなければ、部下の仕事も増えますが当然上司の仕事も増えますね。
意思決定不足による部下への再度の依頼と手戻り業務
自分自身も決められず、業務が遅れ遅れになる。
自分でも意識してなかった。
自信と根拠のある部下への指示の仕方とは?
部下に強く言えないし…でも部下に頼られるにはどうしたらいいでしょうか?
自分の意思を入れて依頼する
なかなか部下や後輩に言い切れないという場合は自分がしてもらいたいこと(意思)を入れて指示をしたらいいよ。
この前の報告書木曜にあると嬉しいな…
⇒金曜日僕が見たいから木曜に出してくれたら嬉しいな
お客様に今電話すると喜ばれると思うよ
⇒お客様に電話してほしいな~今電話をしたらお客様が喜ぶだろうね
こうやって意思が入っていれば少なくても上司がしてほしい事が部下には伝わるよね。
言い切るのがちょっと。。。という場合はせめて自分の意思を入れよう。
ある程度直感で判断する
ファーストチェス理論をしっているかい?
普段の日常的な判断は、5秒だろうが30分だろうがほとんど結果が変わらないという事だね。
だから考えるだけ考えるだけ時間を消費するんだ、しかもほとんど結果はかわらないという事
もちろん「名人」が決めたという事だから、やちだくんもある程度見識のあるお仕事の事に限られるけどね。なにもかも5秒で決めたら明らかに勘の世界になるからね
意識して指示を言い切ってみる
あとはダイレクトに言えないことが「口癖」になっているパターンもある。
丁寧な言い方といえば聞こえがいいけど、どうしても言葉を言い切るという事が無意識にできていないという場合もある。自分ではそんなつもりではなくてもね。
普段から言葉遣いが綺麗な人がそうなりやすいかもしれないね。
そういう時は、意識して語尾に「~して」とちゃんと言い切るようにしよう。
よし、なんかできそうな気がします、いつもありがとうございます!!
まとめ
会社という所は何かと自分の意思を入れすぎたり「決定」などというワードを入れると反発を買ったりすることが多い厄介な場所でもあります。
会社員は意思決定をする力が弱いというよりしないようにしているという方が正解かもしれません。
特に会社が大きければ大きいほど利害関係者の調整がたくさん必要になるので、自分の意思をあまり入れないようにしたり言葉をぼかしたりしがちです。
一方中小企業ベンチャーは比較的ガンガン自分の意思を入れて素早く決定していくことが多いです。
ですので会社の風土によりこの「意思決定力」の発揮に大きな差があります。
特に大企業の方は意思決定力が弱い傾向がありますのでご自分で振り返ってみてぜひトレーニングされることをお勧めします。