ライバル会社の商品部でプリント開発のPJT配属で入社した私
実態はやっかいな担当部長の補助業務でした。
皆さんは競合会社が自分の仕事ぶりを認めてくれてスカウトしてくれたらどうしますか?飛びつきますか?それとも競合に魂を売るような人間にはなりたくないと断りますか?私は意図せず競合会社の最大手のP社の商品部に2割増の年収につられ入社を[…]
誰も近寄らない位のややこしい存在の今田さん。ただシステム方面の知識に精通しているということでプリント機開発のPJTに任命されておりました。
私も経験者とはいいながら誰もがさじを投げているこの曲者の相手が新入社員で出来るはずもありません、しかもシステム開発はインドの会社
コミュニケーションが取れない部長、コミュニケーションが取れない開発先、コミュニケーションが取れない部下(私)で遅々として進みません。
だんだんいら立ってくる今田さんがPJTから戻ってくるごとに私に当たり散らすようになりました。
追い詰められて帯状疱疹にまでなった私、もはや退職を決意するまで精神的に追い込まれました。
入社してわずか2か月なのですが、もう私ギブアップぽいです。。
ブランドだけで会社を調べもせず浮かれて選んでしまったことのしっぺ返しです。
夜一人で事務所で仕事が終わらず途方に暮れ青い顔をして座っていました。
するとそこへ見かねた商品部の原田さんが私に声をかけてきました。
職場で孤立し退職しかないと思っていたら
販売促進部の原田さんが横へきて私に話しかけてくれました。
もう時間は21時前、この会社ではこんな時間でもまだまだ商品部は活気にあふれています。
私は今田さんに私にこれ覚えとけ!と吐き捨てるように言い放って帰っていった資料を必死に一人で読んでいました。
僕が出来ないからいけないんです。ただついていけなくて…
ちょっとの冗談も通じないし、おそらく嫌われているんだろうと思うんですが…ほかにメンバーがいればまだなんとか救われるのですが…
ここでやはりというか原田さんから衝撃の一言です。
やっぱり、避けられながら過ごしているのは私でもわかりました。
知りたくもない事実でもありましたし、知った事で安心したというのもありました。
もうこんな状態でこの会社に居たくない。精神的に持たないしまたいつうつ病がぶり返すかわかりません。
原田さんに思わず言っていました。今田さんにも怖くて言い出せませんでした。
僕が内緒で本部長に言ってあげるからさ。
あ、僕も異動依頼を出そうかと思っていてね。いまの仕事についていけなくてさ、もうちょっと無理なんだ
だから僕の後任に是非推薦させてよ。お互い無理同志じゃないか。
まさかのねぎらいの言葉をもらって嬉しかった。。。
僕の後任が何だろうと声をかけてくれたことはありがたかったです。
また、今の原田さんの業務は私が実際にやっていた実務にもっと近い販売促進の業務でした。
なかなか大変そうな部署ですが、社内で孤立している状態より数倍もマシです。
お互いの利害が一致知ったってやつですね。
私は改めてこの会社に入ったことの後悔と1人でも心配してくれていた人がいた喜びが複雑に頭の中をぐるぐる回っていました。
ああ、やっぱり転職するときにちゃんと考えておくべきだったと。
求人内容のここに注意すべし
急な余談ですが求人というのはもちろん人員が足りないから募集するという事なのですが募集する理由には色々あります。
- 事業拡張などで人が足らない
- 欠員が出て募集
- ポテンシャル採用
1.1番希望が持てる求人内容です。
⇒面接官が面接で「人はがいるんだけど回らなくて大変だ」という求人です。
2.はちょっと考えてください(これが一番多い募集内容ですが)
⇒前の方はなぜおやめになられたんですか?と面接で聞いてみてください
これに対して面接官が気まずそうな顔をするなら、辞めた方がいいかも
また求人の常連のようなところは人が頻繁に辞めているのは確実です
3.はこれが一番あいまいな理由です(中途採用でこれはよくわかりません)
⇒これはちゃんと応募理由を聞いてください。
後はネットの掲示板や、平均在職期間(上場企業などの場合四季報などに乗っています)などでよく調べてみてください。とはいえ少しでもネガティブな理由があれば避けているといつまでもきめれらないので、譲れるところと譲れない所の自分の軸を持つことをお勧めします。
私は面接時に浮かれてしまったのと、業務内容をあまりにも聞かなさ過ぎました。
環境ついて詳細を説明して面接官の顔が曇るようなら、何か人が辞めるような問題があるのです
本部長にわらにもすがる思いで
私もここでやっていくには原田さんの想いに乗っかるしかないのです。
これ以上精神的にも続きません。早速次の日も朝から今田さんに散々叱られ、彼が午後から外出した隙を狙って本部長は私に声をかけてくれて近所の喫茶店に連れ出されました。
今田さんがいる時間は誰も私には触れられません、よく考えたら軟禁状態じゃないですか。
本部長は今田さんと同郷の先輩です、おそらくどこも引き取らなかった彼を引き取ったのでしょう
私に開口一番めんどくさそうに言いました。
今田ちゃんの業務がわかるキミでもダメか…
本部長は点を仰ぐように後ろに寄りかかりながら天を仰ぎました。
というかわかるわからないとかっていう次元じゃないと思いますけどね。
結局はそこです。私はご無理を言ってすいません、無理ならいいですと頭を下げました。
まだ入社して3か月しか経っていません。とても長い3か月でした。
最後の賭けです。
今田さんの耳にこの事実が入るのはいつなのでしょうか?
ドキドキしながら沙汰を待つしかないのです…
原田さんの手助けの元、本部長との面談です。私は販促行きを藁にもすがるような思いで直訴します。[sitecard subtitle=前回記事 url=https://www.nobilife.com/1211/]原田さんの異動の為[…]