さて、本当にこの会社は色々やってくれて大変ながらも刺激の多い日々でした。
とんでもない上司にマンツーマン地獄にされ、もう辞めようかと思った時に先輩の異動とともにその席に収まることができました。[sitecard subtitle=前回記事 url=https://www.nobilife.com/[…]
社長のベンチャー気質で他にも社内ベンチャーが続々誕生しては消えの毎日でした。
ただ、写真業は毎年縮小し続ける業界、業績は日に日に落ちていきます。
そしてとうとうこの日が…
社内掲示板に「希望退職者募集!」の字が登場
これを見た社内の動揺は?そして悲喜こもごもの社員、私はどうするか?
当然このビックウエーブ乗るしかないでしょ!!って感じ
希望退職が発表されてざわつく社内
私がこの会社に転職してから約5年の日々が経っていました。
まだ本社で販促から商品企画からカスタマーサポートなどいろんな職を歴任し始めの2か月でやめそうになったあの事件から随分日々が経っていました。
この5年写真業界はさらにデジカメやスマートフォンの対応で紙に写真を焼き付ける事が無くなり業界は衰退の一歩です
私が入社した時店舗数も1000店舗から600店舗へと衰退の一歩でした。
代わりに携帯部門が台頭してきて、携帯部門の担当者は社内を大手を振って闊歩していました。
ただ、店舗が減っているわけですから当然余剰人員も出るわけです。余剰人員の対策の為物流部門を創設しトラックでの自社配送や倉庫作業などsらゆる部門をこのアウトソーシングの時代に自社にもどすという逆行を重ねながらもなかなか余剰人員問題は解消されませんでした。
とはいいながら社員に色々な活躍の場を与えており、人員整理など行われる気配もありませんでした。
突然の発表でした。社内のイントラネットの掲示板にざわつく題名が投稿されました。
「希望退職制度のお知らせ」
一瞬にして社内がざわつき始めます。事務所のあちこちから「えー」やら「マジ?」などの声が響いています。私もワクワクしながら掲示板を開けてみました。
それによると…
「今回更なる業績拡大と社内の世代交代による~」のような体のいい文章と、希望退職の条件が書いてありました。
2.入社3年以上の者
3.他社内でそれ相応の条件を満たすと判断された者
2.就職支援会社に登録し再就職支援については全面的にバックアップする
3.「会社都合」退職とし失業保険は即支給される
いつの間にか同僚で集まり皆でこの掲示板を見ていました。
おっ、私条件に合致してます!
しかも私1週間前に40歳を迎えたばかりです、なんとラッキーな事でしょう。
年下の同僚にいいなあ!と羨望のまなざし。そうです、若手だってこの業界が厳しい事はわかっています。
退職しようと考えている若手も多いのです。なのに40歳以上だけこんな好条件でやめられるなんてうらやましいという事です。
たしかに同僚の39歳の同僚は悔しいでしょうね。社内はもうこの話で数日持ちっきりになりました。
先輩からの相談を受けて真実を知る
そんな話があり、私はギリギリで40歳を迎える自分にむしろラッキーだと思っていました。
「この話に乗らない手はない」
私は一時金と再就職支援がついてるならこんないい話無いでしょ!というノリでしたが…
そんなある日職場の先輩に折り入って話しがあると昼食に誘われたのです。
先輩は開口一番私に言いました。
お前は粘るか??
んん?? 粘る??
んん?
あれ?今から呼ばれるのかな?
希望制なのに止められる
応接へ呼び出した上司は、いかにも忙しいから早くしてくれという顔をしています。
私は若干軽めに切り出しました。
お世話になりました。
上司はやれやれ…と顔をして、こういいました。
希望が認められない場合もあるからさ、というかお前も行間読めって。
はい、終わり!!
上司ははい、仕事仕事って感じで早くデスクに戻るように促しました。なんなんだよもうってまだ理解私は理解できていないようです。
なんで希望退職で希望しているのに認められないんだよ!よ腹立たしい気持ちでいっぱいでした。
希望退職の真の目的とは?
そうです。表向きは「希望退職」とうたっていても、実質「肩たたき」という退職勧奨という真の目的があったのです。(私のいた会社は)
ま、まさかリストラ?とそれに気づいたのは希望退職が締め切りに近づいた日の少し前でした。
当時の私は、そんなことつゆ知らず世間知らず、ちょうど転職を視野に入れていたこともあってまさに千載一遇のチャンスでしたが
会社としてはまさに空気の読めないアホ扱いだったのです。
先輩をはじめとして、40代社員はこれからの事をひそひそ社内で話し合っています。私は保留にされたまま時が過ぎていきます。
このままでは締め切り日が来てしまう。焦った私はもう一度上司を呼び出しました。
結論
希望退職制度というのは、「希望」とは書いてありますが、往々にして「会社側の希望」ととらえてほぼ間違えはありません。
会社の目標とした人数が集まらなかった場合は文字通り肩たたきが行われるわけですが、希望通り集まるなんてことはよほど条件がいい場合と会社としての先行きがよほど危うくない限りは人数がオーバーすることなどほぼないでしょう。
私のいた会社は業績は厳しいものの、まだまだ経営基盤も株価も安定していました。その中でも発表でしたから人数が集まらなかったのは後から知りました。私の会社の希望退職は文字どおりの人員整理でした。
希望退職の弊害としては他でも通用する人材が好条件に率先して退職してしまうとことです。
私はとうとう役員とまで面談する羽目になってしまいました。。。
前回で希望退職制度に応募した私ですが、結局数回の面談と役員面談まで行って退職となります。そして辞めたくないといった先輩方も結局退職に追い込まれることになりました。その面談で本当の希望退職の理由と真実を聞かされ、世間知らずの私[…]
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doda