前回で希望退職制度に応募した私ですが、結局数回の面談と役員面談まで行って退職となります。
そして辞めたくないといった先輩方も結局退職に追い込まれることになりました。
その面談で本当の希望退職の理由と真実を聞かされ、世間知らずの私にはかなりショックな出来事でした。
今回は私が体験した早期退職制度のリアルな状況をお話します。
希望退職に応じた私と諸先輩方のその後はどうなったのか、それはいい選択だったのでしょうか?
さて、本当にこの会社は色々やってくれて大変ながらも刺激の多い日々でした。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.nobilife.com/1216/] […]
対象者同士で腹の探り合い
希望退職制度にまたとないチャンスと乗り気の私ですが、上司は相変わらず私のこの思いを無視し続けました。
会社のグループウエアの人事や本部長の予定に「非公開」という文字が並びます。おそらく対象者との面談が続いているのでしょう。
社内はもう誰が応じる応じないで若手を含めて軽い騒ぎが続いています。
私は??
私はそろそろ希望退職の締め切りが迫っているのに上司が取り合ってくれないもどかしさに腹立たしい思いでした。
会社内の対象者で、誰が応じる応じないでだんだん険悪な雰囲気になってきました。だんだん肩をたたかれた人とたたかれない人が明らかになってきたからです。私もことあるごとに先輩方に聞かれます。
だんだん声をかけられない事が申し訳なくなってきていました。私としては希望しているのに・・・・
お前は会社に必要な存在ってことだよ。
俺らの分も頑張ってくれよな。まさかこんなことになるとはな…
私はどう先輩に声をかけていいのかわからなくなっていました。
もうもどかしくなって仕方が無くなり、再び上司に希望退職に応じると言いに行きましたがまたしても取り合ってくれず。
そんなある日上司が常務と非公開で面談をしているようです! まさか…
上司も希望退職に応じるからか! それで私に言いづらかったんだ
それは私にも言いづらいでしょうね。ようやくわかりました。
そして役員に呼ばれる
そして上司に呼ばれました。
はい、もしかしてさっきの常務との話ですけど、S木(上司)さんも今回の希望退職に応じるって話ですか?
止めてもらえるのはありがたいですが、ありがたい気持ちと辞めたい気持ちと残るのも諸先輩方に申し訳ない気分で頭の中はぐちゃぐちゃになってきました。
応接に入ります。
君ならもうわかっていると思うけど
今回は対外的に希望退職となっているけど、実態は人員整理なんだよ。
これを計画した段階では、君は対象年齢ではなかったし、今回のリストには入ってないんだ。
君にこの制度を使ってもらっては困る。
今回この制度を希望している人の中に辞めてもらったら困る人が何人もいるんだよ。
これは想定外だった。とにかく君は会社的には対象外なんだよ。
常務は、まあ考えなさいといって席を立ちました。
希望退職者説明会に参加
後日本社会議室で希望退職者を対象とした説明会がありました。
何名くらいいたでしょうか?50名近くはいたと思います。
中にはあなた辞めたらダメでしょ!という人が何人もいます。
これからこの会社大丈夫か?
ああやっぱりなという人、また逆にあいついないの?と色々な思いが…
今回の制度の説明、今後の事や段取りなど淡々と説明が続いていきます。
ただ会社に恨み節を言うような人は一人もいませんでした。
希望退職が発表されて1か月、この場に皆が集まるまで1人1人がどれだけ将来の事を色々考え抜いたことでしょう。
皆の顔を見ていると、胸が熱くなりました。
この説明会に半ば強引に出たことで、上司も観念してくれました。
いよいよ退職そしてその後
5年前、この会社に半ばスカウト?と勘違いして入社しました。
たった1人で入社し、独りぼっちで孤立し2か月で辞めようと思ったところを販促に救われ、ずっと本社で働いてきました。
同期はいませんでしたが、まさか退職でこんなに同期が出来るとは皮肉なものです。
会社のあちこちで送別会が開かれ、送る方も大変だったでしょう。私自身も送る方にも参加し何度送別会に出た事か…
私も色々言われましたが退職しました。そして再就職支援の事務所に通う日々が始まりました。
やはり再就職は甘くはないようです。その方たちの消息は分かりません。
私はまだその中でも若かったことと、妻が働いていたこともあり、じっくり選ぶことにしました。
その後この会社は、のれん分け制度などで何度もの人員削減策を行いましたが、希望退職制度は行われませんでした。
まとめ
私は元から転職を考えていたタイミングでまさに渡りに船状態でしたが
(支援金などにつられない)意地でも残ったほうが良い場合も・ほかでも出来るという有能な人が多く手を挙げてしまう場合が多く、
会社としても諸刃の刃・元から転職を考えていた人にとっては千載一遇のチャンス
在職中に支援サービスに登録・相談して適職を見ておくのもいいかもしれませんね
doda