うちの部下は仕事に責任感ってものがない!
自分が主体的に仕事を取っていこうという意識が無い!
本当に最近の若手はハングリー精神が無さすぎだ!
管理職の皆さんの嘆きが聞こえて来そうですね。
皆さんの嘆きも当然で「部下に一番もってほしい能力は?」と上司に聞くとダントツに多いのがこの「当事者意識」です。
次に求めているのは「問題解決力」です
問題解決力についてはこちらをご覧ください。
あなたにとっての「仕事が出来る」人とはどんな人でしょうか?仕事が早い! 皆に頼られている! とんでもない量の仕事をこなしている!憧れますよね? ただこんな風になれないと思ってあきらめてはいけません。仕事の出来る人達が共通して[…]
「当事者意識」+「問題解決力」この2つが合わさるとこんな感じの部下になります。
「自分の仕事を責任を持ちあらゆる問題を本質を見つけ解決に導く」
そんな部下がいれば本当に助かりますねよね…というか、上司としての出番がなくなりそうですね。
さて、今回はその世の上司が部下に求める「当事者意識」とうものはどういうものか?
また当事者意識を部下に持たせ、ひいては当事者意識があふれる職場にするにはどうしたらいいか
考えていきましょう。
当事者意識を持たせる為のキーパーソンはそう、あなたです!
当事者意識の意味と当事者意識が無い職場の典型例
筆者が管理職の方と話していると確かに「うちの部下は当事者意識がない」という嘆きをよく聞きます。
何か問題が起きても他人事でしらんぷりを決め込んでいると…
当事者意識⇒自分が直接物事にかかわっているという自覚を持ち行動すること
つまり当事者意識がないと、何かが起こっても私には関係ないというような態度になります
そもそもその業務に関心や興味がないということです。
若手って本当に他人事なんだよと嘆くのも無理はありません。
たとえば以下のような例でもどかしい思いをしたことはありませんか?
当事者意識がゼロの投げっぱなしの仕事
あなたは部下に、セールチラシの作成を指示しました。
いったん私に確認するように指示をしましたが、締め切り寸前になっても何も報告がありません。
任せるといった手前ではありますが・・・
この時部下は心の中でこう思っています。
そんなに心配なら自分で確認すればいいのに…
この時上司は心の中でこう思っています。
当事者意識ゼロだな
上司は確認しろと思い、部下は信用してないのか?と思うすれ違いが発生します。
たしかに部下に当事者意識が欠けていますね。
当事者意識がない職場~皆でたらい責任をたらい回し~
なんとA社に発注する商品が納期に間に合いませんでした。
調べてみると発注すらされていない様子です。
なぜこんなことになったのか反省会が始まったようです。
cさんが持ってませんでした?
なんですか、全部私のせいにして!!
お客様に申し訳ないと思わないのか…
お客様の事を誰も考えている人はいませんね。
これも当事者意識が欠けていますね。
それって私のせいですか?
上司の責任にするかの如く逆切れに近いパターンです
部下がお客様に納期を言い間違えてしまいました。
部下の完全な確認不足です。
あの商品はまだ納期がよめないものだろう
それを言うんでしたら私に仕事を任せた課長の責任は全くないんですか?
こうなると当事者意識というより完全な逆パワハラに近いですね。
どうしてこんな事が起こるのか?最近の若手の考え方は?
若手社員が当事者意識がないと言われるのは以下のような原因が考えられます。
頑張るだけ損
昔と違って、今の若手は好景気で給料がどんどん上がっていく時代を経験していません。
働いても給料がこのまま上がっていく保証もありません。
会社でがつがつ働いても仕方がないとまで思っています。
めんどくさい事はできるだけ押し付けられたくないという考え方をする社員もいます。
出来る限りめんどくさい責任は押し付けられたくないのです。
他部署に関心がない
会社の中でも自分以外の人に関心を持っていません。自分の業務の範囲以外で気にすることもあまりありません。
自分の仕事の責任を果たすことが最優先と考えていて、この先の工程がどうかなどあまり考えていません。
自分の社内の役割がどこにあるかを理解していません。
上司や同僚とのコミュニケーション不足
普段から部下の方とコミュニケーションをとっていますか?
何かあったら助けるという信頼関係を築いていますでしょうか?部下に投げっぱなしにしていませんか?
部下が話しかけやすい環境を作っていますか?
最近の若手は当事者意識ってものがないのかよ…って部下の前で言っていませんか?
部下はもしかしたらシグナルを出していたか、あなたに相談したかったかもしれません。
もしくは残酷ですがあなたにできるだけ関わりあいたくないのかもしれません。
普段は関わりもしないくせにいざとなったら詰めてくるのでは部下としてもたまったものではありませんね。
当事者意識がない人にどう教えるか?
当事者意識を持ってもらうには、以下の事を実践してみましょう。これが定着すれば進んで動いてくれるようになります。
指示について部下がどう関わるのかちゃんと動機づけする
物事を指示するにあたり、特に初めてかかわることはちゃんと部下が関わる動機付けをちゃんとしましょう。
先ほどのチラシの件であればこう対応します。
僕も何かあったらすぐ助けるから心配事があれば随時相談してきてほしい。
このように指示をすれば、少なくとも部下も間に合わないと思っていれば相談してきたかもしれません。
まずあなた自身が部下の責任を取る当事者としての責任を果たしているか考えてください。
関心がなさそうであれば、何か気になることがあるかどうか聞く
一見関心がなさそうでも最近の部下はなにもかも逆らおうとまでおもっていません、自分の選んだ会社ですから頑張ろうと思うものです。
それでなければ若手で転職も比較的しやすい年代ですから、転職をしてしまってもおかしくはありません。
指示をされても、何がわからないのかをその場で聞けない性格の部下もいます。
その時は随時聞いてあげる事でちゃんと自分で意識を持つようになります。
組織改善の必要性
当事者意識が無いとという事は「自分が物事にかかわっているという意識が無い」という事ですね。
組織の縦割りや、トラブル時の責任追及の仕方(犯人追及に主眼)が行き過ぎると当事者意識がある方が損という風潮になってきます。
逆に物事にかかわっている意識をなくす方向に部下自らが向かっていきます。
自分の部署や自分の責任を逃れたい一心で、ボールが真ん中に落ちたりするわけです。
まとめ
部下の当事者意識がないという前に、自分も部下の責任を負うという当事者としての意識があるかどうか再考してみよう。
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